主催:財団法人三菱財団 |
開催趣旨
21世紀最初のノーベル化学賞が、野依良治先生に贈られたことは、すでにご存じのことと思います。野依先生には、かつて三菱財団の助成金をお受けいただき、また、現在は自然科学部門の選考委員をおつとめいただいております。三菱財団とご関係が深い先生の栄えあるご受賞を記念して、本講演会を企画いたしました。 野依先生は、子どものころに化学式の六角形の美しさに魅せられたことがきっかけとなって、化学分野に進まれ研究に取り組まれました。 そして、有機化合物を合成するときに大きな問題となっていた、ものを鏡に映したときにみられる対照的な分子の一方だけを合成する方法を確立されました。この業績がノーベル化学賞につながりました。野依先生が考えられた合成法とはどのようなものか、また、どのような姿勢と情熱で研究に取り組んでおられるのかを語っていただきます。 また、野依先生とは分野は違いますが、宇宙科学、脳科学、遺伝学、ロボット工学の分野で世界的にも大きな業績をあげておられる4人の先生方からも、高校生のころ何を考えていたか、また現在の研究の姿勢などをお話いただき、議論していただきます。そして、参加された高校生への疑問にも答えながら意見を交換したいと考えております。 この講演と議論を通して、未来をになう感受性の豊かな高校生のみなさまに、科学研究への憧れと感動、そして志を感じとっていただければと考えております。 |
プログラム
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