※ シンポジウムは無事終了致しました。多数の方にご来場頂きました事、御礼申し上げます。
開催趣旨
文化財は人類の文化活動を具体的に示すもので、人類の歴史を物語る証であり、人類共通の財産として国家、民族を超えてその保護に当たらなければなりません。
アジア、中でも東アジア、東南アジアは、歴史的・文化的背景、気象環境、材質、伝統技術など、日本とは多くの共通点があります。近年の東アジア、東南アジア地域における経済発展とグローバリゼーションによって、伝統文化が失われ、また貴重な文化財が開発によって危機にさらされています。
そこで、アジアの文化財の保護の大切さを考える機会として、その保存修復についての公開国際シンポジウムを開催するものです。このシンポジウムでは、多くの調査研究成果を公開し、種々の問題点を提示して、多くの人々に、これは人類共通の問題であり、一致協力してその解決に向けて努力すべきとの認識を持っていただくことを趣旨とするものです。
このシンポジウムを通じて、文化財保護の重要性と、国際協力の必要性、そしてそのための調査、研究の大切さを一般の人々、特に次代を担う若い方々にご理解いただき、広く社会に文化財保護の意識が高まることを期待するものです。また、海外の文化財への関心が高まることは、異文化を理解するためのきわめて有効な手段であり、それはひいては世界平和にも通ずるものとなりましょう。さらには、若い熱意ある人たちには、このシンポジウムが文化財保存分野あるいは国際協力分野を目指す良いきっかけともなりましょう。
日程
平成20年9月27日(土)〜28日(日)
会場
東京国立博物館・大講堂 <一般参加定員350名、申込順、入場無料>
会議用語
日本語 / 英語 <同時通訳あり>
主催
文化財保存修復学会
共催
東京国立博物館
後援
企画実行委員会
<委員長> 西浦忠輝
<委員> | 井上洋一・宇田川滋正・神庭信幸・沢田正昭・清水真一・本田光子・松田泰典・ 村上 隆 |
<補佐委員> 和田 浩・岩田玲子